知っておきたいアンティーク家具用語:モノポデイア

アンティーク家具におけるモノポデイアは、建築様式を取り入れている家具のことで、エジプトなどの神殿に見られるような、神様などをかたどった柱が、屋根の部分を支えている構造のことで、家具の場合には、デスクなどの脚の部分が神などの彫刻になっているものや、キャビネットの側面部分に埋め込まれているものなどがあります。

これはもともと古代エジプトの装飾方法で、この技法が中世ヨーロッパでアンティーク家具に応用されるようになりました。木材自体に装飾を施すので、家具の厚みがかなりあり、さらに重量も重いので、輸送コストが掛かる装飾品です。また細かい彫刻がされているので、手入れなどが非常に難しくなります。また室内のどの部分に配置するかによっては、家具のよさが伝わらない場合があるので、しっかりとした知識が必要になります。

アンティーク家具は日本のホームセンターや大型の家具専門店などでは、ほとんど扱われていないのが現状なので、インターネットを利用して、気に入ったモデルやデザインのアンティーク家具を見つけて、それを輸入するという手法がとられています。また人気の高い家具などはすぐに売切れてしまうので、日常的にサイトを閲覧しないと、良い家具にめぐり合えません。

アンティークの雑貨や家具に関しては、輸入品なので、日本で手に入るものよりもかなり高額となっているので、輸送コストなどを考えると、マニアや富裕層の購入がほとんどですが、これらの家具はデザインにくせがあるので、配置が難しくなっていて、雑誌などを参考にして、室内の装飾に工夫をしたり、食器などをイギリスの有名ブランドにするなどして、統一感を持たせる努力が必要となります。

カーテンやカーペットなどもアンティーク調のものを選ぶ必要があり、モダンな部屋の中にアンティークを置いてしまうと、ものによっては、存在が強調されてしまったり、存在感が感じられなくなってしまうので、配置や部屋のデザイン、食器などのすべてに置いて、センスが問われてしまいます。

和室に置く場合には彫刻をあしらったこれらの家具の重量が重いので、畳の上に直接おかずに、床の間などに置くようにする工夫が必要となります。また室内を同様のデザインの品物で統一させることで、和室でも使用することが可能になります。アンティーク家具は単体でおかれていても、あまり個性が発揮されないので、室内のインテリアなどをあわせた、総合的な部屋作りをしなければなりません。