アンティーク家具になれる家具、なれない家具

アンティーク家具になれるものは、中世ヨーロッパの歴史や伝統を感じさせるもので、表面を美しく加工したこの時代の家具は、現在になっても世界中で使用されていて、大切に扱われているので、傷などもほとんど無く手入れが行き届いています。クオリティーに関しては高いものと低いものの差があり、安いものは4万円程度で手に入れることが出来ますが、高いものになると数十万円から数百万円の金額になります。

大量生産で作られている家具は、組立工程があり、ベルトコンベアー方式で作られているものがほとんどなので、アンティーク家具の質感などを再現することはできません。価格は数百円から数万円とかなり安くなっているのですが、材質が劣化しやすいので、子や孫の世代まで受け継がれるような家具にはなりません。

アンティーク家具はヨーロッパの映画やドラマなどにも登場することが多く、日本にもファンがたくさんいるのですが、部屋の雰囲気作りが非常に重要なので、カーテンやじゅうたんなどの細部にもこだわりを持たなければ、アンティークの良さを引き出すことはできません。またドラマなどで使用されているものと似たようなものを手に入れようと思っていても、製造されていないものが多いので、オークションなどを利用しなければ手に入れられない場合もあります。

大量生産の家具は組み立てを自分でするものが流行っているので、塗装などを工夫することでアンティーク風に仕上げることができます。この場合はホームセンターなどで、専用の塗料を購入して、下地の加工をして使用するとアンティーク風の家具になります。価格は数千円程度なので、入手しやすく、手間がかからないのが特徴で、部屋の雰囲気をしっかりと考えて配置をすると、ヨーロッパの雰囲気漂う部屋作りが出来ます。

アンティーク家具になれない家具と言うのは、代々受け継ぐに値しない家具のことで、表面の加工が粗く、材質も安い木材を使用しているので、年数が経つと劣化してしまって、接続部分などが壊れてしまうと修理するのではなく、新しいものを購入するほうが費用がかからなくて済むような物のことで、数千円で販売されている家具のほとんどがこれに当てはまります。アンティーク家具の場合はしっかりと毎日の手入れを怠らなければ数十年から数百年も長持ちするものなので、世界中で大切に扱われています。これらの家具は現在の日本ではインターネットなどで購入するのが一般的となっています。